国際コーチ連盟(ICF)元理事長であり現役エグゼクティブ・コーチのマーシャ・レイノルズ博士による、 脳科学に基づいたコーチング講義を動画で学べます。
何百万ドルもの資金と、約4年の歳月を費やして実施した「アリストテレス」というプロジェクトがありました。 このプロジェクトでは、生産性の高いチームが持つ共通点を洗い出し、成功因子の見極めを行うべく、 Google社内に数多く存在するプロジェクトチームの活動成果と所属メンバーの言動を、細部に至るまで調査分析しました。
プロジェクトを成功に導く秘訣については、さまざまな仮説が上がっていました。
しかし結果として分かったのは、結局のところ「心理的安全性」の高いチームが最も成果をあげているということでした。
「心理的安全性」の高いチームとは、気兼ねなく発言でき、自分の意見や本音をさらけ出すことのできる環境や雰囲気を持ったチームです。
つまり、高いパフォーマンスを発揮しているチームでは、
メンバーが日常的に自分の考えや自分自身を自由に表現できるような「心理的安全性」の高い場づくりができているのです。
厳しいフィードバックや助言をしたいと思っても、
と感じて、アドバイスをやめてしまったり、
逆に、助言を受ける立場になった時に、
といった怒りや葛藤、不安を感じた経験はありませんか?
部下やチームを成長させるためには、お互いが弱みや本音を共有できるような踏み込んだコミュニケーションを繰り返すことが必要です。
しかし、わかっていてもそれができないのは、部下を怒らせたり、その結果、嫌われたくないという心理が働くからです。
「心理的安全性」の高い場づくりをするために必要なのは、部下のお世辞を言うことでも、
チームの笑いをとることでもありません。
あなた自身が、部下と踏み込んだコミュニケーションを交わす準備として「感情のマネジメント」ができるようになることなのです。
こんにちは、マーシャ・レイノルズです。
部下やクライアントの可能性を引き出すために、リーダーやマネージャーには、 自分自身の感情をマネジメントできることはもちろん、相手にも感情のマネジメントができるように促す力が求められます。
『感情のマネジメント集中講義』では、私のこれまでの研究をもとに、 コーチングをとおして部下やクライアントをブレークスルーさせるためにはどのような関わりが必要なのか、 心理学や脳科学の観点を交えてお伝えします。 そのうえで、「感情をマネジメントする力」ともいえるエモーショナル・インテリジェンス(心の知能)の高め方について、 実践的なトレーニング方法をレクチャーします。
「感情のマネジメント」について学ぶことは、あなたや周囲の人たちの人生に、より多くの選択肢を与え、可能性を開くことの助けとなるでしょう。
感情をマネジメントするとは、体の中で沸き起こる感情にいち早く気づき、自制することです。
感情をマネジメントできない人は、周囲の状況に影響を受けやすく、不安や怒りと言った感情に支配されがちです。 例えば、感情をマネジメントできない人がコーチをしたとしたら、クライアントが感情的になっている場面で、冷静に対処しコーチングを行うことはできないでしょう。 これでは、相手の成長を促すどころか、信頼関係を築くことさえ難しいでしょう。
一方、感情をマネジメントできる人は、安定して集中力を発揮し、建設的に対処することができます。 その結果、相手との信頼関係を築き、安心して話せる“居場所”を作り出します。 これは、コーチやリーダーにとって、とても重要な資質と言えます。
リーダーやコーチが「感情のマネジメント力」を高めることは、 相手を観察するゆとりを持ち、二人の間に起こる衝突を乗り越え、 目標に向けて行動を変えていくための基盤となるでしょう。
「感情のマネジメント力」とも言える、エモーショナル・インテリジェンスは、トレーニングによって高めることが可能です。 本講義では、エモーショナル・インテリジェンス開発の第一人者であるマーシャ・レイノルズ博士がそのトレーニング方法を解説します。
感情のマネジメントは、自己観察の習慣を持つことから始まります。自己観察によって、 自分がとっている行動などを客観的に知ることができます。自分のことを理解し、把握できていると、ゆとりが生まれてきます。 自分の内側にゆとりが生まれることによって、外に目を向け、相手を理解することができるようになります。
人は、頭では分かっていても、これまでの習慣や行動を変えることができません。
たとえば、ドクターに健康のために生活習慣の改善を提案されても、実際に変えられる人はほとんどいないのです。
なぜでしょうか?それは、意思の問題ではなく、脳の機能が大きく影響していたのです。
本講義では、社会心理学者でもあるマーシャ・レイノルズ博士により、脳科学の観点から本当に人が行動を変えるために必要なコーチやリーダーとしての関わり方を解説しています。 人の行動原理について理解し「より効果的なコーチングとは何か」について探求してみてください。
マーシャ・レイノルズ博士は、国際コーチ連盟(ICF)の第5代理事長を務め、 現在もグローバルボードメンバーの一員として活躍しています。
国際コーチ連盟(ICF)とは、アメリカケンタッキー州を本拠地とし、 世界140カ国、約3万人のコーチが所属する世界最大のNPO団体です。 1995 年に設立されて以来、コーチが提供するサービスの質や一貫性を統一するための認定資格制度の開発及び運営を積極的に行うことで、 業界全体のレベルアップや質の維持に寄与してきました。
なかでもICFが作成したコア・コンピテンシーと倫理規定は、業界全体の標準となる規定として現在全世界のコーチに広く認知されているだけでなく、 多くのコーチ養成機関やコーチを採用する企業がコーチングの指針として活用されるなど、 世界でもっとも信頼され、権威あるコーチの資格認定団体と言えます。
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コーチングの本質を科学的に、かつ分かりやすく説明していて、たいへん参考になった。 この領域をより学んでいこうという刺激を受けた、素晴らしいプレゼンでした。
居心地の悪さが、新たな気づきをもたらす。 その創造のためには、予定調和をつくってはいけないこと、存在することとは何か、基本的なスタンスを知ることができた。
“熟練とは存在感を深める”こと、というのがとても印象に残りました。 1日3回タイマーをかけて行うエクササイズ、トライしてみたいと思います。感情の存在と向き合い方に目が向きました。
コーチングする上で、誰もが経験する感情に対して、心理学的なアプローチでの説明は、とても理解が深まり、実践したいと思いました。 行動につながるような記憶や意識付け、内省の重要性について、心に響きました。
“人間”というものを、感情という視点と、脳科学の視点から解き明かされようとアプローチしているのに感銘を受けました。
脳科学や感情との関わりと、コーチングではアドバイスをしない理由や行動への影響について、理解が深まりました。
安全安心な場をつくること、癒す人、正す人ではなくコーチとなるなど、今まで学んできたことの本質を学べました。 「一斉に与える場」として機能してしまっている学校教育においてどのように本質的な変革や学びが起こせるのか考えさせられました。
非常に良かったです。人生を大きく変える気づき、エゴ、自分の判断基準から大きく変える気づきを起こさせる、 コーチとは、存在しその場に居ること、可能性を信じること、何でも知っていることからの脱却など、勇気をもらいました。