問題解消のための対話の方法として近年注目されているものに、「オープンダイアローグ」があります。
オープンダイアローグはもともとはフィンランドで開発されたセラピーのための対話方法なのですが、そこで大切にされている心得は、日常生活や仕事・教育の場におけるコミュニケーション・相互理解の促進に役立ちます。
本講演では、オープンダイアローグにおける対話の心得をまとめた『対話のことば』(井庭崇,長井雅史,丸善出版,2018年)を紹介するとともに、この『対話のことば』の記述方法である「パターン・ランゲージ」についてもお話しします。
パターン・ランゲージは経験則を言語化する方法で、あらゆる分野の実践知を記述できる汎用的な方法ですので、今後みなさんの分野・専門でも制作・活用が期待できるものです。
本講演では、みなさんに新しい概念・方法を知っていただくとともに、その活用方法・効果を体感していただきます。
井庭 崇 /
慶應義塾大学総合政策学部教授。博士(政策・メディア)。
専門は、創造実践学、パターン・ランゲージ、システム理論。株式会社クリエイティブシフト代表および、パターン・ランゲージの国際学術機関The Hillside Group 理事も兼務。
著書・編著書に『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』、『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』、『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』、『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』、『プレゼンテーション・パターン』、『おもてなしデザイン・パターン』、『プロジェクト・デザイン・パターン』、『園づくりのことば』、『旅のことば』、『複雑系入門』など。
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